放射線検知器 NukAlert(測定器に非ず)

2008年03月05日 05:22

地震と原発事故がちょっと怖い今日この頃ですが,実際に原発事故があったとして,今居る場所がどの位危険な状態なのかは,はっきり言って分からない訳です.東海村JOC臨界事故では「危険はないので家の中にいるように・・・」とか連絡があったらしいですし...実際に事故があった時に信頼できる情報ソースはあるのだろうか??? などといった心配があって,最近は 放射線検出警報機 NukAlert というものを持ち歩いています.時々忘れますが^^;

普通,ガイガーカウンターなどというものは高い精度で放射線をモニターできるものの,当然電気を使うので携帯型で持ち歩いていて危険があったら通知してくれるなどといった使い方には向きません.それに対して,NukAlertは検出対象はガンマ線とX線,人体に危険なレベルの放射線量の領域に感度を限定し,また,必ずしも敏感には反応しなくてよい(人体にとって危険な量を浴びるまでに逃げ出す時間がきちんと残る程度の感度で反応すれば良い)という制約を加えることで,長期間ノーメンテナンスで動作するように設計したものらしいです.

Webページにある技術情報には,"The Lithium battery in the NukAlert is a 1,000mA-hr coin cell."とあるので,コイン電池が内部にあるようですが,ちょっと分解してみる気にはなれないです.ただ,電池式で理論上76年は持つそうです(最悪のケースで18年の寿命)ので,電池が切れたら買い替えてもいいかなと思います(定期的にカチカチ音がするので,電池切れは簡単に分かるみたいです).為替レートにもよりますが,2万円程度で売っているようですから,まぁ,保険と思えば出せない額ではないかと.

NukAlertは危険度に応じて10段階で警告を発します.危険度が一番低い場合「ピュイ〜ン」という音を出します.これが第2段階になると「ピュイ〜ン,ピュイ〜ン」,第3段階で「ピュイ〜ン,ピュイ〜ン,ピュイ〜ン」と連続して鳴ります.

NukeAlert表 NukeAlert裏

NukAlertの裏面の説明
# OF CHIRPS/SecR/hwTIME TO 100 R/EXP
10.141.6d
20.220.8d
30.410.4d
40.85.2d
51.62.6d
63.21.3d
76.415.6h
812.87.8h
925.63.9h
10+50+<2.0h


幸いなことに購入してから今までの間,警告音が鳴ったことはほとんどありません(温度変化によって誤検出することがあるので,日向においておいたりすると誤って鳴ることがあります).もっとも誤検出して鳴ったとしても,よほど意図的にやらない限り第3段階くらいまでしかいかないので,誤検出かどうか確かめる余裕は十分あります.吐き気等の症状が出始める被曝量まで,第3段階の場合で10.4日の猶予がありますので.ちなみに,工場においてセシウム137で動作チェックしてから出荷しているそうですので,ちょっと安心です.

NukAlertが本格的に鳴り始めたら,このページにも掲載するので(もっとも近くにアップデート環境があればの話ですが),皆で安全なところにひなんしませう.でも,どっちに逃げればいいのやら.やはり,何か信頼できる情報源が必要だなぁ.



トリアージ講習

2008年02月10日 12:14

震災や大事故等の大災害時には,傷病者を全て救うなどということは到底無理な状態になります.そのため,傷病者を選別して救命の順序を決定するといったことがどうしても必要になります.この作業をトリアージと呼ぶそうです. 今回,トリアージを体験する機会がありましたので,自分の理解した所を少しまとめてみたいと思います.

トリアージというのは,要するに傷病者の状態の緊急度に応じて,優先順位を付ける作業です.大災害時には搬送できる人数も限られ,また,大量の傷病者が出るため,医療機関の受け入れの限界も見えてきます.そのため,緊急の患者を優先し,緊急でない患者はそのまま待たせるということが必要になる訳です.

本来,トリアージは(少なくとも日本国内では)医療従事者が行うべきとされる作業ですが,「東海地震等の場合に医療従事者がすぐそばに居るとは限らず,一般市民であっても,トリアージを行わざるをえない状況に追い込まれる可能性がある」,そして,「トリアージを受ける側になる可能性はもっと高い」,従って,一般市民であっても「トリアージを体験しておくにこしたことはない,というのが今回の講習の趣旨でした.

トリアージは,傷病者を以下の4段階に分類し,傷病者に渡すタグが色分けされています

 ・黒(Category 0) 死亡/あるいはそれに類する状態.救命の可能性がない(極めてうすい)もの
 ・赤(Category I) すぐに生命に関わるような緊急の状態で,手当ができれば救命の可能性があるもの
 ・黄(Category II) すぐに生命に関わるほどではないが,早期の処置が必要なもの
 ・緑(Category III) 緊急に搬送するの必要のない軽症なもの

大災害時を想定した訓練でしたので,黒(Category 0)も想定に入っていました.実際にはこの判断をするのは厳しいものがありますが,大災害時には必要になる判断だとのことでした.トリアージでは救えないものにコストをかけず,救えるものを確実に救うというのが基本的な方針になります.災害の規模によって判断は変わってくるのですが(搬送能力,受け入れ能力等が変わるため),今回の講習で想定している東海地震を想定すると,例えば,大規模の火傷をうけたものはもう救えないものとみなさざるを得ないという判断でした.

次の 赤/黄/緑の分類は,症状によって変わってくるので難しいのですが,例えば,骨折しているだけなら緑,呼吸困難であってり,大量の出血が見られる状態なら赤,何とか自己呼吸できるようなら黄とかの判断でした.例外として(これを判断するのは医療従事者でも難しいとのことでしたが),クラッシュ症候群等の可能性があるので,骨折だけでも緑とは限らないというお話もありました.

 クラッシュ症候群

講習で出てきた例の中で,トリアージが災害時を想定していることを顕著に感じさせたのが,透析を受けているひとの例でした.判断の1例にすぎないという断りはありましたが,透析を受けているひとは赤に分類されるそうです.災害時には透析患者を受け入れられる病院がどこにあるか分からない.例えば,東海地震の場合,名古屋では対応できず,大阪以西にまで患者を搬送せざるを得ない可能性も十分に考えられるそうです.透析患者は透析を受けれさえすれば確実に生存できるので,高い優先度で搬送する判断をしたいとのことでした.確実に助けられるものを確実に助けるというトリアージの性質が出ている例だと感じました.

この訓練は消防署の方に来て頂いて実施されました.実際に体験してみると考えさせられる部分が多くあります.機会があれば一度体験しておいた方が良い問題だと思います.


飲料水の確保:「メデタンク」にて

2008年02月09日 21:23

実際に地震が直撃すると,色々なものが手に入らなくなります(少なくとも手に入りにくくなり,それがいつ手に入るようになるのかが分からない不安な状態で日々過ごさなくてはならなくなります).特に浜松市は西が浜名湖に面しており,浜名湖を通る道路が倒壊等で期待できないとすると,西方向への交通の便が急激に悪化します.

自衛隊基地がありますので(航空自衛隊なので輸送機の離発着が可能でしょう),そこが利用可能な状態であれば,災害復旧も何とか効率よく進められるとちょっと期待はしています.しかし,東海地震の想定規模は広く,名古屋市辺りが壊滅的な打撃を受ければ,浜松は後回しになる可能性もある訳です.富士市の陸上自衛隊(よく災害救援活動に出動しています)が動くと思いますが,これも静岡市がダメな状態なら地理的に近いそちらが優先されるでしょう.

という訳で,時々思い立った時に,地震にあった時の準備をしていたりします.殊に困るのが飲料水/生活用水だそうです.確かに水は一人当たり1日の必要量が多い割に輸送コストがかかるように思います.重量/体積がありますからね.そんな事を考えていた昨年の今時分に,光触媒の働きにより水道水を3年間保存できるというふれこみのポリタンクを見つけて購入しました.

 メデタンク: http://www.trycompany.co.jp/products/m_tnk.html

水道水を充填してベランダに設置してから約1年になりますので,本当に大丈夫かちょっと試してみました.といっても,水質を科学的に計測する技術を持っている訳でもないので,ちょっと飲んでみただけですが・・・

メデタンク


約1年前の水道水のはずですが,特別どうということはないようです.ベランダにおきっぱなしでしたので,少し心配でしたが,特におかしな感じもありません.色も透明ですし,不純物もありませんでした.水道水中の塩素が消えていますので,水道水をそのまま飲むのに比べればその差だけはありますが,それだけです.

1年では特に問題はなさそうでした.2年後,3年後になると何か変化が出てきたりするのでしょうか? とりあえず,今年はこのまま試してみて,来年の結果次第で買い替えるかどうか考えるつもりです.そんなに高いものでもないですし,容器の賞味期限が切れても普通のポリタンクとして使えます.それに最近では,近所のホームセンターなどでも扱っているようですので,手に入れやすくもなりました.

メデタンク10L
メデタンク20L

地震災害

2008年01月17日 15:05

阪神・淡路大震災からもう10年以上になりますが,毎年この時期になると地震災害について考えさせられます.特に最近気になっているのは,地震自体以上に,それに伴って発生する原子力発電所の事故です.現在,居住している東海地方の周辺ですと,敦賀原子力発電所,美浜原子力発電所,大飯原子力発電所,高浜原子力発電所,そして,浜岡原子力発電所で事故があれば,非常に怖いことになります.逃げるルートを考えてみたり,ヨウ素の錠剤を買い込んでみたりするのですが,実際に震災が起きれば予想外の事が起きる(想定していたルートが予想外の倒壊で使えなくなったり,準備してある物品の置き場所にたどり着けなかったり)のでどれほど役に立つことやら・・・・でも何も準備しないよりはましかなと考えています.

また,最近は温暖化の主原因と目される二酸化炭素の排出削減の観点から,世界的で原子力発電がフォーカスされているようです.おとなりの中国でも,2020年までに30基以上の原子力発電所を新設する予定があるのですが,そこでは納入業者,建設場所の選定,施行管理等々に紆余曲折があるそうです.国内以外の要素もあってなかなか心配は尽きません.





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